ASRock N3700-ITX 買っちゃいました。

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Blog の更新さぼってます。

いつものことなのでお許しください。(^_^;

そんなこんなで ASRock N3700-ITX を買っちゃいました。(いきなり、すみません)

何故かというと・・・

パソコンって意外と電気を食うことがばれてしまったからです。

特に私の場合エンコード処理を速くすませたい。

同時に他の作業もしたいという理由でマルチコア CPU のパソコンを使っています。

もう、エンコード作業をすることはほとんど無くなったのでただの電気の大食いパソコンを無駄に使っているのが現状です。

しかし、低消費電力のパソコンを組むとしてもお金が要ります。

それに他にもパソコンは所有しているのでわざわざ新規に導入する必要もないのですが、それを置くスペースを考えてみると上手くいきません。

そこで省エネルギー、省スペースの Mini-ITX パソコンを組むことにしました。

なんて言い訳をして現在の事実上 ATOM の性能を試してみたいと思い購入しました。

初代 ATOM を購入して動くことは動くけど本当に軽い処理だけのもので泣いた悲しい記憶しか残っていないのでそれを払拭できることを期待します。

購入した ASRock N3700-ITX についてザックリ紹介すると Mini-ITX 規格のマザーボードです。

省電力向けSoC Bay Trail-Dの後継として Braswell と呼ばれています。

製造プロセスが22nmから14nmにが微細化され、ほぼ同等のCPU性能を維持したままTDPは10Wから6Wへと低下しました。

ストレージコントローラはSATA2.0(3Gbps)×2からSATA3.0(6Gbps)×2 となりました。

グラフィックスチップもEU数16基にアップグレードされ、ワットパフォーマンス、拡張性とも大幅に強化されている。

CPU は インテルPentiumプロセッサー N3700、4コア4スレッド、動作周波数:1.6GHz(バースト周波数:2.4GHz)、L2キャッシュ 2MB、TDP:6W となっています。

メモリは、DDR3/DDR3L SO-DIMM × 2 デュアルチャネル このマザーは 16GB (8GB X 2) まで載せられるようになっています。電圧も普通のタイプも使えるようです。

グラフィック機能は第8世代インテルHDグラフィックスで出力は DVI-D × 1(デジタル)HDMI × 1(デジタル)DisplayPort 1.2 × 1(デジタル)となっています。

DVI-D × 1(デジタル)はデュアルリンクではなくシングルなので 2K 出力はできないようです。

HDMI、DisplayPortは4K解像度出力(3840×2160@30Hz)に対応しているらしいです。トリプルモニターに対応と凄い環境を提供してくれます。

ストレージは SATA 6Gbps × 2(CPU), SATA 6Gbps × 2(ASMedia ASM1061)と 2 ポート追加され、合計 4 ポートもあります。

拡張スロットは、PCI Express 2.0(x1)×1、ハーフサイズ mini-PCI Express × 1 があります。後者は無線LANやBluetoothカードを使用するのに使われるようです。

オーディオは 7.1ch対応のRealtek ALC892 を搭載し、ELNA製オーディオコンデンサを使い高音質なサウンドを提供するという凝ったことをしています。

LAN は Realtek RTL8111GR なのでこだわりのある人や、これで不具合のでる人は PCI Express 2.0(x1) に intel の NIC を挿すことになるでしょう。

あとは USB3.0 X 4、USB2.0 X 2、音声入出力 X 5、光オーディオ端子 X 1、PS/2 X 1 その他・・・といったところです。

PS/2 が1つというのは中途半端ですが無いよりは良いのかな?

総合的に見て一通りの機能はそろえていて、省電力であるという印象です。

では、実際に組んで動かして確認することにしました。

今回、購入した物は次のようになります。

M/B :N3700-ITX
メモリ:Transcend TS1600KWSH-16GK
電源 :玄人志向 ACアダプタ 電源 120W KRPW-AC120W
ケース:LIANLI PC-Q33B
SSD :crucial CT250MX200SSD1

DSC00251

ASRock N3700-ITX には次のものが同梱されてます。

日本語のマニュアルがあるのはうれしいですね。

DSC00252

ここで面白いのはケースです。

こんなふうに作業しやすいように開くことができます。

DSC00253

ただし、このケースのファンは少し五月蠅いので次のものと換装しました。

DSC00254

これ、超静かで GOOD! です。

玄人志向 ACアダプタ 電源 120W KRPW-AC120W は次のようなものが同梱されています。

DSC00255

至れり尽くせりです。

基板の半田付けがちょっと荒いような気もしますが普通に動いてくれました。

この手の商品は随分前に試したことがありますが1年半くらいで壊れてしまったので壊れたら普通の電源に交換する予定です。

組み立てるとこんな感じになります。

DSC00256 

DSC00257

それぞれの部品と転がっていた SSD を一台付け足して組むとこうなりました。

DSC00258

DSC00259

この画像では SSD 2台ですが、現在はストレージケージには SSD 2台と HDD(2.5) 2台を積んでいます。

ケースには 2.5 インチならあと3台積むことが可能なので SATA カードを挿して大容量ファイルサーバーとすることも可能です。

DSC00260

コンパクトに一通りの機能を持ち合わせたパソコンがあっという間に組み上がりました。

試しに Windows 8.1 をいれて動かしてみました。

初代 ATOM のようなもっさり感はなく、ナチュラルに動いてくれます。

ちなみに、Transcendの1.35V(低電圧) – 1.5V 両対応メモリーは低電圧で認識され動いてます。

これだけ普通に動いてしまうとベンチマークをかけてみたくなります。

電気をよく食うとばれてしまって顰蹙をかっているメイン PC と今回組んだ N3700-ITX と初代 ATOM330 で性能を比べてみましょう。

それぞれのパソコンの環境は次のようになっています。

メイン PC

X9DAi_info

X9DAi_mem

N3700-ITX

n3700_info

ATOM330

ATOM330_info

それでは、CINEBENCH R15 とタイムリープベンチマークを走らせてみます。

タイムリープベンチマークの設定は次のようにしました。

set

メイン PC

cbr15_xeon

xeon

良好な結果ですね!

消費電力は、CINEBENCH R15 CPU マルチ実行時、約 445w、シングル実行時、約 185w、OpenGL 実行時、約 250w となります。

N3700-ITX

n3700_cb

n3700

意外と良好な結果がでてます。

もっと低い結果だろうと思っていただけにうれしい誤算です。

消費電力は、CINEBENCH R15 CPU マルチ実行時、約 23w、シングル実行時、約 19w、OpenGL 実行時、約 26w となります。

電気食わないですね~ (^_^)

ATOM330

atom330_cb15

atom_330

ATOM330 のベンチマークの結果が悲しいですね。

デュアルコア ハイパースレッディングで疑似クアッドコアとしても所詮こんなものです。

消費電力は、CINEBENCH R15 CPU マルチ実行時、約 37w、シングル実行時、約 32w、OpenGL 実行不可。

しかし、ATOM330 は何故か人気があって売れていました。

パソコンショップの店員さんもお勧めはできないといっていたのにね。

以上のベンチマークの結果から N3700-ITX の健闘がうかがえます。4コア4スレッドの実力の世界ですね。

メイン PC は、さすが XEON 二つといった当然の結果です。

さて、ASRock N3700-ITX は、UEFI で Intel Virtualization Technology を有効にして使うことができます。

これだけ普通に動くとこれも試したくなりますよね。

VMware をインストールしてゲスト OS として Windows 7 をいれて先ほどのベンチマークを走らせてみました。

7_2

まず、 Windows エクスペリエンスは次のような結果となりました。

7_1

7_3

7_4

2コア、8GB を分け与えた仮想マシンとしてはけっこう良い結果となってます。

ベンチマークも走らせたし、それでは実際にエンコード作業の時間を調べてみることにします。

次のような設定で作業してみました。

入力ファイルは、4K 動画です。

enc_1

出力設定は次のようにしました。

enc_2

メイン PC

x_enc

エンコード実行時の消費電力は、約 350w でした。

消費電力量は、約 16.5wh となります。

N3700-ITX

n3700_enc

エンコード実行時の消費電力は、約 26w でした。

処理時間はメイン PC の 4倍以上かかっていますが消費電力は、1 / 13 です。

消費電力量は、約 5.6wh となります。

ATOM330

atom330_enc

エンコード実行時の消費電力は、約 37w でした。

消費電力量は、約 25.6wh となります。

ATOM330 超遅い!N3700-ITX の 3倍以上の時間がかかった上に消費電力も 1.4倍なんて。

これがテクノロジーの進化というものなのか。

皮肉なことに初代省エネ PC の ATOM330 が一番消費電力量が多くなりエコでないとは・・・

エンコード作業もファンレス静音(ほぼ無音)PC で寝ている間にすませるのがエコな時代になったようだ。

私のようなせっかちな性格だと一気に速く終わらせたいという気持ちもあるけど消費電力量が3倍近くも違ってくると考え物ですね。

以上の結果から当初は、Linux をいれてファイルサーバー、そしてウェブ、メール、軽作業用と考えていたけど予定変更しようかな。

いずれにしても良い買い物になったと思う。

    

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